岩盤浴 ― 2006年07月04日 11:13
ブログを立ち上げたときの設定で「マインド・アンド・ボディ」というカテゴリーを作ったまま、一回も使ってなかった。
仮想世界は物質世界に対立して表現されることも多い。
(例えば、映画のマトリックス。リアル=善、バーチャル=悪の二元論が基底にある。三部作のエンディングでは二元論の止揚が描かれるけど、強く印象に残るのは二元論のところまでかなあ。)
でも人間が感じるものが、結局は知覚器官から脳への電気信号だったり、脳での電気的な情報処理であるとすれば、「目で見る、口で味わう、耳で聞く、手で触る、鼻で嗅ぐ」のが、「リアルな」世界であろうと「バーチャルリアルな」世界であろうと(乱暴な言い方をすれば)本質的な違いはないはず。
むしろ、わたしたちにとって問題になってくることは、リアルであれバーチャルであれ、知覚したものの先に、「自分以外の存在を認識するかどうか?」、「その存在とコミュニケートするか?」だと思う。
(話の展開上、大雑把な論旨なので、深くは突っ込まないでね。)
そうしたことと人間のカラダのかかわりを考えていこうというのが、この「マインド・アンド・ボディ」のカテゴリー。
このカテゴリーのはじめてのエントリーとしては、岩盤浴について書いてみたい。(アレ? まくらの話が大げさなわりに岩盤浴?)
事務所のある白金台、目黒近辺も岩盤浴ブーム。行ったことのない人のために説明すると、床に敷き詰められた熱い岩盤のうえに寝て、体の芯まで暖めるというもの。サウナほどは熱くないので長時間はいれる。
仕事で肩が壊こるので、渋谷の公園通りにある岩盤浴のお店に集中して3回行ってみた。
http://www.bagus-spa.com/index2.shtml
専用の作務衣みたいなものに着替えるんだけど、10分もすれば汗でビショビショになる。5分うつ伏せ、10分仰向け、5分別室でクールダウン。これを3セットくらい、寡黙に繰り返す。
昔、知人がネイティブアメリカンのスウエットロッジというのに行ったけど、そんな感じ? スウエットロッジはスピリチュアルな儀式の色彩が強いものらしい。。。
あるいは、20年近く前に京都で、天武天皇も傷を癒したという「八瀬のかま風呂」というのに行ったのを思い出す。
http://www.tv-asahi.co.jp/miyako/2003/02/24_28/tuesday.html
岩盤浴はサウナより熱くなく長時間はいるので、セットを繰り返していると 、軽い瞑想状態で、何かの苦行しているような気がしてくる。 肉体派のサウナよりもスピリチュアルな行為をしている錯覚に陥ってくる。
話に聞いたスウエットロッジもかま風呂も岩盤浴ではなく、原理はサウナだけど、長時間をかけた「はいり方」や、意識に及ぼす影響は岩盤浴に近い感じがする。
熱い薄暗がりに寝ていると、思考と体と、そして汗までが切り離すことのできない「自分」に感じられてくる。流す汗は排泄される思考。
要は気持ちいいということかなあ。お陰で肩の凝りが改善しました。